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ゼーブルージュ港は、ルアーブル(フランス)~ハンブルク(ドイツ)間の沿岸で最も急成長している港のひとつです。毎年約1万隻が入港し、貨物取扱量は1985年の1,400万トンから2007年には4,200万トンに達し、増加の一途をたどっています。こうした発展に伴い、ゼーブルージュ港は大型船を受け入れられるだけでなく、外港・内港ともに広域にわたり十分な水深が確保された深喫水船用港湾となっています。
ゼーブルージュ港では、RO-RO船やコンテナ輸送のニーズに対応する近代的なインフラが整備されています。ユニットロード(コンテナやトレーラー)、新車、一般貨物、大型重量貨物、ドライ・液体バルク、天然ガスなどを取り扱い、重要な多角的施設となっています。
年間220万台の自動車取扱台数
ゼーブルージュは世界最大の新車積み換え港で、2007年の取扱台数は222万台を超えています。
SeaRo、ワレニウス・ウィルヘルムセン・ラインズ(Wallenius-Wilhelmsen Lines)、CTO、トヨタ自動車、CdMZの各社ターミナルを合わせると、収容能力は1日あたり11万台になります。また、品質管理と配送前サービスを提供するセンターが4ヶ所にあります。ゼーブルージュ港を利用する自動車メーカーには、トヨタ自動車ロジスティクス・センターのほかに、ダイムラー・クライスラー(DaimlerChrysler)、フォード(Ford)、ゼネラルモータース(General Motors)、メルセデス(Mercedes)、ボルボ(Volvo)、BMW、シトロエン(Citroën)、プジョー(Peugeot)、ローバー(Rover)、フォルクスワーゲン(Volkswagen)、ジャガー(Jaguar)、ヴォクスホール(Vauxhall)、ルノー(Renault)、スズキ、三菱自動車などが挙げられます。
RO-RO船の中心港
ゼーブルージュ港は欧州におけるRO-RO船の主要港です。23のRO-RO船専用バースを備え、24時間あたりトラック3,500台、年間では約100万台の荷揚げ・荷積み能力を誇ります。
英国行きの便は、ダートフォード(Dartford)、パーフリート(Purfleet)、フィーリックストウ(Felixstowe)、グリムズビー(Grimsby)、イミンガム(Immingham)、ハル(Hull)、ティーズポート(ミドルズバラ)(Teesport, Middlesbrough)、サウザンプトン(Southhampton)、ポートベリー(Portbury)、シーアネス(Sheerness)、キリングホルム(Killingholme)、ロサイス(Rosyth)、ダブリン(Dublin)、コーク(Cork)など14港に1日20便が運航しています。主な海運会社はCobelfret、P&O Ferries、Dart Line、U.E.C.C.、Superfast Ferries、KESS、Finnlines、トヨフジです。さらに、スカンジナビア諸国、スペイン、ポルトガル、イタリア、ギリシャ、トルコ、モロッコなどへも運航しています。
成長するコンテナ港
2007年、ゼーブルージュ港は200万TEUを超えるコンテナを取り扱いました。
APMターミナルス(APM Terminals)は、アルバートIIドック(Albert II dock)でマースクライン(Maersk Line)のサービスを拡充しました。既存のサービスは最も効率的な水準に達しています。また、CMA‐CGM、China Shipping Container Line、Evergreen、New World Allianceなどの海運会社は、欧州‐アジア間の運航頻度と収容能力を上げています。ゼーブルージュ港のコンテナフィーダー船ネットワークも、FeederlinkとSamskipが加わって拡大されました。短距離海上輸送会社のC2C Lines(CdMC)は、アルバートIIドックの新しいターミナルで操業を開始しています。
ゼーブルージュ港は北海沿岸に位置し、アクセス水路と埠頭沿いの水深が約16mと十分にあることから、最新型の8,000TEU超のコンテナ船を含む大型コンテナ船もタイムロスなくスピーディに入港できます。2007年は、それぞれ1万3,500TEUのm/s Elly Maersk号とm/s Edith Maersk号が初めて入港しました。これほどの船舶に対応できる欧州の港は数少なく、ゼーブルージュはその一角を担っています。
紙から果汁まで
ゼーブルージュ港は、RO-RO船やコンテナ船の受け入れのほかに、生鮮果物、果汁、製紙用パルプ、ジャガイモ、大型重量貨物など多様な一般貨物も取り扱っています。
内港には、主にバナナやキウイの生鮮果物の輸入・流通用専門施設があります。大規模な冷凍倉庫を設置して以来、冷凍製品の発送・保管拠点としても重要性を増しています(Flanders Cold Center:F.C.C.)。食料品はすべて内港の北側で処理されており、この港湾区域にあるトロピカーナ(Tropicana)の瓶詰め工場は、欧州市場向けのフレッシュジュース年間1億2,000万リットルの処理能力を有しています。
天然ガス
ゼーブルージュは欧州最大規模の天然ガス・ターミナルで、液化天然ガスの主要輸入港となっています。
天然ガスは、液化天然ガスタンカーで供給されるほか(2007年は合計33隻のLNG船が入港)、ノルウェー沿岸沖のガス田から延びる海底パイプライン、または英国からのインターコネクターにより気体で供給されます。天然ガスは主としてフランス、南欧諸国に仕向けられています。
港湾の配置
フランダースの北海沿岸にあるゼーブルージュ港は深喫水船舶用港湾で、グローバル企業、ニッチ企業のどちらにも効率的なターミナル設備を提供しています。
海上に建設された外港は2本の長い防波堤に守られ、水門を使わずに船舶を受け入れることができます。外洋からのダイレクトアクセス、十分な水深のアクセス水路、最高16mの岸壁などの特長を備える外港は、とくにコンテナ船やRO-RO船の迅速な出入りに適しています。
内港には、ピエール・ヴァンダム水門(Pierre Vandamme lock)(全長500m、幅57m、深さ最大18.50m)を通って入港します。ここには北ドック(水深14m)と南運河ドック(水深18.50m)の2つの大型ドックがあり、ドック周辺の埠頭エリアには、新車、一般貨物、コンテナの取扱い、ロジスティクス用のターミナルが整備されています。
さらにゼーブルージュ港はブルージュ港とつながっており、ボードワン運河(Baudouin Canal)から内港に入ることができます。このエリアでは、主に建築資材その他のバルク貨物の荷積み・荷揚げが行なわれています。
内陸部との接続
ゼーブルージュはトランジット時間の短い港として知られているため、貨物がスムーズに流れ、内陸部に速やかに配送できることが重要です。
ゼーブルージュ港からは、欧州の主要高速自動車道(E40、N49、E17、A17)に入ることができます。
また、鉄道も海輸貨物の供給・運搬の重要なパートナーです。2006年は600万トンの貨物が鉄道輸送されています。
内陸水運は自動車道の混雑を大幅に軽減する、環境にやさしい輸送形態です。そのため港湾当局は、内陸水路で港に出入りするコンテナと新車を増やす努力を続けています。長期的には、既存のスキップドンク運河(Schipdonk Canal)を深くし、幅を広げることが理想的な解決策になります。それと並行して河口域にバージ船を配置し、欧州の内陸水路網との接続を確保します。
流通センター
西欧の中心という立地条件、充実した定期運航便ネットワーク、そして大規模な工業・人口中心地に通じる発達した高速自動車道・鉄道網により、ゼーブルージュは北部欧州市場全域をカバーする最適な流通拠点となっています。ゼーブルージュから配送される内陸地向けの貨物のほとんどは、24~48時間以内に目的地まで配送されます。パリなどの大都市圏やオランダ西部、さらにフランス北部やルールなどの工業地帯までは300km足らずの距離にあり、5時間以内で配送することが可能です。貨物輸送全体の66%をトラック輸送が占め、鉄道輸送は陸上輸送の17%を占めています。近年、とくにライン川沿岸向けの内陸水運が増加傾向にあります。
ストゥーラエンソ(StoraEnso)、トロピカーナ(Tropicana)、ブリヂストン(Bridgestone)、ゼスプリ(Zespri)、ダノン(Danone)、トヨタ自動車などの企業は、ゼーブルージュ港が持つこれらの利点を活かし、ゼーブルージュに流通センターを構えています。
(出典:ゼーブルージュ港 http://www.portofzeebrugge.be/)
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