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2012 年 2月 08 日
ブリュッセル時間 午前 10:08
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アントワープ港
   
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アントワープ港は欧州の玄関口です。2007年には約1億8,200万トンの貨物がこの港を通過し、取扱量は年々増加しています。

国際海運で欧州第2位の規模を誇るアントワープ港は、ワールドクラスのコンテナ取扱港です。貨物の積み換えだけにとどまらず、保管、再梱包、最終仕向地への発送、流通まで幅広いサービスを展開しています。

アントワープは北西ヨーロッパの中心という最高の立地に恵まれ、欧州の主要な産業拠点のみならず、消費市場へのアクセスも抜群です。大規模な貨物保管能力を有するアントワープ港は、国際貿易の要所たる海港として、あらゆる製品に応じた専門的な取扱いと保管サービスを提供しています。

さらにアントワープ港は、内陸水路を用いて数百万トンの貨物を内地に輸送することのできる唯一の海港であることから、将来性の面でも非常に優れています。環境に最もやさしい手段でアントワープ市街までの80kmを輸送でき、トラック輸送を大幅に軽減することができます。

主要貨物施設

アントワープ港は、あらゆる種類の貨物の荷積み・荷揚げ、保管、取扱いのサービスを、最適な方法で提供できる多機能港です。そのための特殊な設備と、訓練を積んだ人員も備えています。アントワープ港では、貨物そのものから生まれる効果も顕著です。内陸中心部という立地条件から、西欧の他港と比べて、ほとんどの種類の貨物において輸出入のバランスがとれています。300社余の運送会社が拠点を構えていることも、アントワープ港に輸出入品を引きつける一因となっています。

2007年にアントワープ港に入港した船舶は1万6,000隻、総トン数にして2億8,800万トンにのぼります。世界の貨物輸送をモーダル別に見ると、内陸水運32%、トラック輸送31%、パイプライン21%、鉄道輸送12%、積み換え4%となっています。アントワープ港はこうした状況に対応し、欧州の主要高速道路と欧州北部の内陸水路網に直結するおよそ270kmの道路網、1,000kmの鉄道網、そして300kmのパイプラインの輸送ネットワークを形成しています。さらにブリュッセル国際空港の航空貨物集配施設までは45分の距離にあります。

保管倉庫と特殊貨物貯蔵庫

アントワープは、貿易の中心地として輝かしい歴史を築いてきました。現在はさらにその重要性を強め、国際海運航路と欧州のマルチモーダル輸送網をつなぐ要所として機能しています。アントワープ都市圏の半径500km以内に欧州連合(EU)の購買力の60%が集中しているため、この「メガマーケット」を獲得したい企業にとって戦略的に最高の立地条件といえます。

ロジスティクスの面でも、コスト削減と輸送時間の短縮を図ることができるため、海運会社にとって戦略的に絶好の立地です。サプライチェーンの重要なリンクであるアントワープ港は、多くのサード/フォース・パーティ・ロジスティクス事業者をはじめ、海運、陸上輸送、倉庫/流通施設に関わる主要サービス事業者からゲートウェイ拠点に選ばれています。

倉庫の総床面積は530万㎡、欧州の港湾設備のなかでも圧倒的規模を誇り、屋根付倉庫の床面積は北西ヨーロッパ全港の施設を合わせた床面積を上回っています。保管倉庫の多くは、各種貨物に対応した専門設備(穀物、セメント、プラスチック、ケイ砂、コーヒー、ワイン用のサイロ、果汁用の保冷タンク、およびココア、紅茶、葉たばこ、砂糖、化学品、陶土、林産物用の倉庫)が整っています。また、肉、魚、熱帯果実、乳製品用の冷蔵倉庫のほか、石油、脂肪類、石油製品、化学品はそれぞれ専用のタンクで保管されます。さらに、温度や換気の面で特殊な要件のある製品の倉庫設備も用意されています。危険物については、防火、消火、作業安全、環境保全に関する国内および欧州の極めて厳格な要件を満たす保管センターがあります。

大規模な石油化学クラスターと工業地帯

アントワープ港には、貨物積み換えと流通活動のほかに、多くの事業会社が進出しています。例えばオペル・ベルギー(Opel Belgium)は、同社最大の生産拠点をアントワープに構えています。

原材料供給を低コストで継続的に確保できる港湾地区には、化学企業および石油化学企業の進出が目立ち、世界の化学メーカートップ20社のうち10社までもがアントワープを拠点のひとつに選んでいます。水蒸気分解装置4台を備えるアントワープ港は、エチレンなどの基礎化学品、さらには驚くほど多様な化学製品を安定的に供給することができます。アントワープは、ロジスティクスの専門能力、卓越したインフラ、幅広いサービス事業者を備え、飛躍的な成長の可能性さえも提供する、西欧パイプラインネットワークのメインハブです。

新規に進出する企業もまた、300種類を超える化学製品を生産するクラスターのシナジー効果を得ることができます。アントワープ港は、化学品の安全で効率的な輸送・流通のプラットフォームとして急成長を遂げています。エチレンの年間生産能力は218万トン(欧州の総生産能力の9.2%)で、プロピレンの生産高は欧州の生産高の11.8%にのぼります。6種類の石油化学品、いわゆる「ビッグ・シックス」(エチレン、プロピレン、ブタジエン、ベンゼン、トルエン、キシレン)の生産高の比較からも、生産高479万3,000トンのアントワープ港が欧州最大の石油化学品生産地であることは明らかです。

海からのアクセス

スヘルデ川(River Scheldt)沿いに位置するアントワープは、河川を利用する海港です。安全な航行を確保し、また海運の更なる発展に対応するため、水路の深化計画が進められています。2007年にスタートした浚渫工事は2009年末に完了する予定で、これによりスヘルデ川は、潮の干満に影響を受けない深さ13.10mの航行水路となります。川を深くすることで潮の出入り口が広がり、喫水15m以上の船舶でも、これまでより早く入港できるようになります。

スヘルデ川左岸への入港を簡便化するために、ワースランド運河(Waasland canal)に2つ目の水門を建設する計画もあります。現在は左岸へのアクセス路はカロ(Kallo)水門だけですが、2つ目の水門ができることで航行の安全性も向上します。

広範な輸送網

アントワープは欧州第2位の港で、貨物取扱量は年間1億5,000万トン以上、国際貿易の要所となっています。年間1万5,000隻の海洋船舶と6万5,000隻以上のバージ船が入港し、一日あたり約250両の貨物列車の荷積み・荷揚げが行なわれ、数千台のトラックが出入りしています。また広範にわたるパイプラインネットワークを経由して、大量の液体品がアントワープに搬出入されています。

アントワープ港は、広範に発達した輸送網により、欧州の消費・生産中心地の全てに結ばれています。さらに、利用できる輸送手段が多様で極めて柔軟な対応が可能なため、最適な輸送形態を選ぶことができます。入港する貨物量の約4%が積み換えられ、他港に仕向けられます。全貨物の3分の1がトラックおよびバージ船で輸送され、パイプラインは5分の1強、鉄道輸送が8分の1となっています。

コンテナターミナルの拡張計画

アントワープ港は、コンテナ貨物の取扱量で世界第12位です。アントワープ港を利用する大きなメリットは、河岸とドック区域の両方に用意された専門コンテナターミナルの数にあります。

輸送インフラや、潮汐で水位が変わるドックを備える最先端のコンテナターミナルの開発に積極的な投資が行われ、港湾のさらなる発展とアントワープ港のマーケットポジションの向上につながっています。2005年7月に操業を開始したデュールガンクドック(Deurganck dock)により、コンテナ積み換えの取扱量倍増が見込まれています。
埠頭全長約5.3km、幅450mのデュールガンクドックは、フル稼働で年間640万TEUをさばくことができ、運営会社はさらなる能力拡大をめざしています。プロジェクトがすべて完了すると、広さは581ヘクタールになります。

(出典:アントワープ港 http://www.portofantwerp.com


更新日 25/02/2010 |  この記事を印刷する |  この記事を送信する トップに戻る
 
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